講習の総括

 本法人の前身組織である「いきいき住宅リフォームお助け隊協議会」は、高齢者や障害のある人が住み慣れた地域で安心して住み続けるための「いきいき住宅リフォーム」を進める人材を育成するため、2つの講習の企画・運営をしてきました。これらの概要は、次の通りです。

アドバイザー講習
 いきいき住宅リフォームのアドバイスを行う人材を育てるために、保健・医療、福祉・介護、設計、施工の各分野に関わって住宅リフォームに携わっている方150名を対象に、5日間の講習を行いました(全2回)。

全体講義
○開催日及び受講者数(計299名受講)
1 名古屋会場(名古屋市公会堂ほか)
  平成16年11月25日、12月2日、9日、
  12日、19日開催 121名受講

2 名古屋会場(椙山女学園大学ほか)
  平成17年1月23日、30日、2月6日、
  13日、 20日開催 178名受講


●マイスター講習
 いきいき住宅リフォームの施工を行う人材を育てるために、大工や工務店、設備業者などの施工者、高齢者やボランティアなどこれから住宅リフォームに携わろうとしている方50名を対象に、2日間の講習を行いました(全10回)。

介護理論実体験
○開催日及び受講者数(計393名受講)
1 名古屋会場(あいちNPO交流プラザ)
   平成16年12月6日、7日開催29名受講
6 名古屋会場(産業貿易館)
   1月28日、29日開催 42名受講 
2 安城会場(安城市民会館)
   12月10日、11日開催 30名受講
7 名古屋会場(椙山女学園大学)
   3月5日、6日開催 72名受講
3 豊橋会場(豊橋市民文化会館)
   12月16日、17日開催 11名受講
8 名古屋会場(あいちNPO交流プラザ)
   3月9日、10日開催 59名受講
4 半田会場(半田市福祉文化会館)
   平成17年1月24日、31日開催 13名受講
9 一宮会場(一宮スポーツ文化センター)
   3月13日、 20日開催 44名受講
5 岡崎会場(竜美丘会館)
   1月26日、27日開催 15名受講
10 名古屋会場(椙山女学園大学)
    3月18日、19日開催 78名受講 


多くの方に受講していただきました
 当初マイスター講習の受講者数が低かったものの、リフォームに対する関心は高く、多くの方が受講しました。
 特にアドバイザー講習は、受講者の方々の熱気にあふれていました。それは、申込者数が2回合わせて546名と非常に多かったことからも窺い知ることができます。そのため、第2回は急遽受講者数を増やしたわけですが、「いきいき住宅リフォーム」が、今非常に重要な課題となっていると改めて感じました。
 一方、設計、施工分野の受講者の割合が高かったことから、今後は受講者の職種の裾野を広げていくことが課題となりました。
議論白熱!そして広がるネットワーク
 アドバイザー講習では講義のみでなく、ワークショップをカリキュラムの中に取り入れました。受講者が18グループに分かれ、協議会委員が手がけたリフォーム事例を課題として検討し、リフォーム提案図書を作成します。そして、グループごとに発表しあい、全体で討論して内容を深めました。
 これには、次の目標を掲げて実施しました。



●ワークショップの目標
  1. 討論を通して、個々のリフォームに対する知識を深める
  2. それぞれの職種の視点の違い を知ると同時に自らの役割を認識し、職種を越えたネットワークづくりのきっかけとする
  3. 地域ごとにグループとして行動することにより、今後地域で活動するチームづくりのきっかけとする。

白熱!ワークショップ

ワークショップ グループ発表
 ワークショップ終了後には、名刺交換をして、既に地域チームをつくろうとしているグループもあり、このワークショップがきっかけとなったことはうれしい限りです。今後は、グループ分けを初日に行ったり、マイスター講習にも取り入れたりするなど、さらに交流を深める工夫を考えたいと思います。
 また、この講習で、受講者の方々が得られたネットワークをさらに広げるとともに、大切に育てていくことが、本法人のこれからの課題だと思います。一歩一歩着実に進んでいこうと思いますので、今後ともご協力をお願いします。